<イタリアの滞在許可証>


イタリア滞在許可証


これがイタリアでの自営労働許可に当たるイタリア自営労働者用滞在許証です。 特にビジネスとしてイタリア在住の外国人(日本人も当然含まれます)とコンタクトをとられる方はこの滞在許可証に御注意下さい。 正規の労働滞在者はこの労働許可の保持が義務付けられています。

この滞在許可(労働許可)許可は種類(目的)によって以下に分かれています。

Lavoro autonomo (自営業の為の労働滞在許可)

Lavoro dipendente (企業に採用された従業員用の労働滞在許可。 自営労働不可

Per Motivi di studio (学生用の滞在許可。 勉学用の滞在許可なので労働不可能

Per Motivo familiare (家族用の滞在許可。 労働可能かは一家の中心者のステータスによる

Per Motivi di turismo (単なる観光用の滞在許可。 当然労働不可能。 3ヶ月のみ有効)


などがあり(これ以外にも研究者用などの特殊なものがありますがここでは割愛)必ずイタリア在住の外国人はこのうちどれかを所持する事がイタリアの法律に依って義務づけられております。 のちのちのトラブルを避ける為にもくれぐれもこの滞在許可の保持の有無、及び種類の確認をされる事をお勧め致します。

見方は簡単です。 上の見本(私の滞在許可証)を見てください。 中段位、赤く囲んである所に MOTIVO DEL SOGGIORNO (この滞在許可証の種類/目的)とありますのでその横を見て戴ければ上記のいずれかが記入してあります。


因みにその下の赤い線の DA LAVORO はイタリアでの生活収入は労働(LAVORO)に依ってという意味で更にその下の赤い線のTITOLARE DI DITTA INDIVIDUALE とは個人会社(DITTA INDIVIDUALE)の社長(TITOLARE)という意味です。


しかしながら一番簡単な確認の方法はその方が

Partita IVA (パルティータ・イヴァ = イタリア商業税番号

を持っているかどうかです。 例えイタリア人でも個人で何か仕事をする場合には必ずこの商業税番号の保持が法律で義務就けられているからです。
 そしてこの商業税番号はこの上記の正式な滞在許可の中でも取得がもっとも難しい自営労働業の滞在許可証保持者でなければ日本人を含む外国人は取得できない仕組みになっていますのでイタリアで正式に仕事をしている人は必ず必然的にこの税務番号を持つ事になっているのです。




永久滞在許可証

イタリアの永久滞在許可証


これはイタリアで私が取得した永久滞在許可証(Carta di Soggiorno)です。 これはイタリアにおいて一定以上の収入及び納税の証明、6年以上に渡っての居住、無犯罪歴の証明他、厳格な規定の基準を達成した勤労外国人のみが厳しい審査の結果、受けることができる(当然、撥ねられることも多々、あります)、イタリア国における特殊外国人の認定証明証と考えて戴けたらおわかり戴けるかと思います(この永久滞在許可は米国でのグリーン・カードに相当するものです)。 よってこの永久滞在許可の取得は私の誇りであるとともにイタリアにおいての長期の私の実績証明とお考え戴けるかと御理解いただけますでしょう。



2020年7月個人的な追記
現在のイタリアの滞在許可・労働許可は上記と異なり、主にクレジットカードサイズになっています。
但し、イタリア人と結婚された方などの滞在許可は二つ折りのカード式になっていたり致しております。
同時に当方が保有している永久滞在許可と異なり、現時点での「永久滞在許可」は「有効期限付き」になっております。
なので厳密には「永久」ではなくなってしまっております。

イタリアで一番簡単な滞在許可の取得、はっきり申して「イタリア人と結婚」です。 2020年6月になって「イタリア人と偽装結婚した」という事から大量のEU圏外出身者が逮捕されました。 ウソ偽りなく申して。 「日本人女性とイタリア人男性との結婚のケース」に対し、逆の「日本人男性とイタリア人女性の結婚のケース」はほぼ 0.5:9.5 、頑張っても 1:9 ほどの割合かと思います。 これは長くイタリアに住んでいて、各所から見聞したこと、日本人関連の催しに来た外部の日本人を含む夫妻、などの割合から勝手に勘案したものです。 なので正式でも正確でもありませんが、決して間違っている割合とも思われません。 ではなぜ、日本人男性とイタリア人女性のペアーの割合が絶滅危惧種的に少ないのか、それは各種要因が考えられますがここでは割愛させていただきます。

そのような理由により、イタリアで結婚に依らずに「永久滞在許可」をもっている日本人に対して私は個人的に「ご苦労さまでした、大変でしたね」と思いますし、特に日本人男性で結婚に依らずに永久労働許可を保有しつつ、子供さんもいらっしゃる方と知り合いました時には「本当に頑張りましたね」と思いました(実在されますよ)。

はっきりとは覚えていないのですが、およそ2010年以降は滞在許可の申請も最寄りの警察署に行かなくてもよくなったり、とても簡略化されています。 私の時には本当に莫大な時間と費用と無駄な時間がかかりましたから最近イタリアで滞在許可を取得された方々には、滞在許可の取得の苦労はわからないお話かもしれません。






こちらに少し以前のものですが、イタリアの労働に関する朝日新聞(Asahi Com/記事の使用許可申請済みです)の記事を付けてみました。 是非とも御覧ください。



メインページへ戻ります